情報が多い時代ほど、静かなものに惹かれる

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日常は、あらゆる情報に囲まれている

美味しいカフェも、
最先端のファッションも、
大ヒットしている映画も、
小さな端末が四六時中教えてくれる

実際、どれも素晴らしいのだと思う

素晴らしいからこそ
人々に支持され、広く知られる

しかしながら、それらを消費しても
満たされないと感じる自分がいる


流行りのカフェに行けば
シャッター音の喧騒や
ガラスの向こうに連なる人の列ばかりが記憶に残る

何処かしこで目や耳にする映画を観ると
これが話題になっていたシーンか、と
何故か知っている情報で感動が薄れてしまう


意図せず情報が蓄積されていく
過度に増える情報は、時に雑音となる


小さな端末を遠ざけてみた


近所の小さな本屋に入り
目に留まった一冊を携えて喫茶店へ

新聞を捲る音と少しの会話
穏やかな時の流れ

卓上には何の変哲もないアイスココアと
長年変わっていないのであろう簡素なグラス

それでも流行りのカフェよりも、
その味や空間のことをよく憶えている


こんな時代だからこそ
情報から放たれ、
静寂を過ごすことの美しさを感じられる

自らを省み、
思考に余白を


そうして情報に溢れたこの日常で、
本当に大切なものを選んでいきたい