「もう一度始める」ことの、美しさについて

 

大きな流れに身を委ねて生きていくのだと思った


与えられた役割を全うし、

時に、その中に思いがけない喜びを見出す


そうして日々を送り、

終着点に辿り着いた時には

残されたものを精一杯大切にして生きていくのだと


それもまた、確かな美しさだっただろう



私は、もう一度始めた



月並みな表現をするならば、

今、暗闇の中を歩いている


歩き始めたばかりの私は、

光源を探している


暗闇は苦しみではない


差し込む光が、

吹く風が、

静寂の中に訪れるすべてが美しい



やがて、穏やかな暗闇で岐路に出会う


根拠になるのは過去の私


積み重ねてきた過去から放たれる

かすかな光を頼りに進む


もう一度始めることは

それまでの歩みを無かったことにするわけではない


かつての足跡は絶えず続いている



そうしてまた、

柔らかい光が、心地よい風が

私を安堵させる



駆け抜けていく



立ち止まる




今、ここは、とても美しい