年を重ねることが、少し好きになった
街を歩いていると、学生たちが
今こそが一番に輝いている
と言わんばかりに
楽しげに、この瞬間を生きている
それを、
あんな日もあったなと
少し羨ましく思いながら見つめる
学生時代の友人に会えば、
近況よりも思い出話に華が咲く
あの頃は、
自分がいくつの時は、
そんな風に思い返すことが多くなったのは
いつからだっただろうか
過去だけが美しいのだろうか
年を重ね、
輪が広がり、
多くの出会いがあった
世代、国籍、境遇
異なる考えが積もっていく
自分の輪郭が少しずつ現れる
鮮やかな瞬間と同じくらい
静かに時が流れる喜びを知る
この瞬間は二度と戻らない
でもそれは、失われていくのではなく
積み重ねられていくということを私はもうすでに知っている
いつか、この頃を思い出し、懐かしみ、
その時にはまた違う喜びに気づいているのだろう